最新バージョン情報
What’s new in V2024
RecurDyn 2024が、2023年11月にリリースされました。主な新機能をご紹介します。
RecurDyn/Linked Assembly
RecurDyn/Linked Assemblyは、多数のリンク形状とスプロケット、ガイドなどを使用して、リンクの配置および接触定義を自動で行い、チェーン、履帯、ベルト等のモデルを作成するツールキットです。
Chainツールキット、TrackLMツールキット、TrackHMツールキット、Beltツールキットとは異なり、CAD形状を使用してモデル作成を行うことが可能です。また、リンク形状やリンク経路上の様々なボディをF-FlexやR-Flexの弾性体ボディと入れ替えることも可能です。(この場合、F-FlexやR-Flexのライセンスが必要となります。)
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サイレントチェーン
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一部のリンクを他形状や弾性体に変更
弾性体ガイド
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巻き上げ機
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ブルドーザー
Geo接触グループの並列処理対応
以下の接触が並列処理(SMP)に対応し、モデル設定の解析設定において選択したコア数で接触の計算が並列処理されるようになりました。これにより、以下の接触を多く含むモデルの解析所要時間を短縮することが可能です。
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□ Geo球接触
□ Geo円筒接触
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□ Geo面カーブ接触
□ Geoカーブ3D接触
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□ Geoカーブ接触
□ Geo円接触
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Geo球接触数:12
計算所要時間(4コア) V2023 4時間 40分 V2024 2時間 52分
(38%減) -
Geo円筒接触数:32
計算所要時間(4コア) V2023 11分 28秒 V2024 8分 15秒
(28%減) -
Geo円筒接触数:8
計算所要時間(4コア) V2023 8時間 5分 V2024 3時間 21分
(58%減)
Geoカーブ3D接触
カーブ形状の3次元的な接触が可能なGeoカーブ3D(Geo Curve 3D)接触とGeoカーブ球(Geo Sphere Curve 3D)接触が追加されました。剛体ボディ間だけでなく剛体ボディ-弾性体ボディ間、弾性体ボディ-弾性体ボディ間の接触も可能であり、ワイヤーハーネス同士の接触などに使用可能です。
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ラック&ピニオン式単軸ロボット 複数ワイヤーハーネスの接触
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ワイヤーハーネスモデル
ギャップフォース
剛体ボディ同士、剛体・弾性体間、弾性体同士の間に非接触支持荷重の定義が可能なギャップフォースが追加されました。ギャップフォースにより、磁力や空気軸受のような非接触支持荷重の定義が可能です。
空気軸受ガイド
F-Flex 接触熱伝導
伝熱解析に接触による熱伝導の機能が追加されました。2つのF-Flexボディ間や同じF-Flexボディ内で、パッチセット間の熱伝導が計算可能です。パッチセット間にクリアランスがある場合でも、パッチセット間の距離が指定したレンジ内であれば熱伝導を考慮できます。
熱転写ローラーによるシートへの熱伝導
アニメーションスケーリング機能向上
スケーリング表示の位置基準点の設定が可能になり、ジョイントで保持されていない弾性体ボディに対してアニメーションスケーリングを設定した場合でも回転中心を維持したアニメーションの再生が可能です。
CoLink JMAG-RTブロックの追加
JMAG-RTブロックが追加されました。JMAG-RT(*.RTTファイル)は、電気機器設計・開発用シミュレーションソフトウェアJMAGから得られるモーター特性の1次元モデルです。これにより、JMAG-RTで代表される三相PMSMモーターを含むモデルをCoLinkでモデル化することができ、その制御アルゴリズムの確認や、モーターを含むRecurDynモデルの解析が可能になります。
サンギアのないプラネタリーギア作成機能
GearTrain機能を使用してギアグループを作成する際、内歯車をベースギアとすることが可能になったことで、サンギアの無い遊星歯車やステップドピニオン式遊星歯車、バイラテラルギアを作成することができるようになりました。
ステップドピニオン式遊星歯車
その他の新機能
- Professional
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数式の無効化
ジョイント/フォースのマーカーの整列
浮力
- MFBD
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静解析でのフォースベクトル表示
- Mesher
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初期応力を持つシェルメッシュの生成
- CoLink
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Pythonブロック
- Bearing KS
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ベアリング剛性の出力
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浮力
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静解析でのフォースベクトル表示
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初期応力を持つシェルメッシュの生成
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ベアリング剛性の出力