機構解析ソフトウエアRecurDynとは?
CAE(Computer Aided Engineering)
の一つ、機構解析(機構運動解析)では、複数の部品(ボディ)で構成される機械システム=機構(メカニズム)に、質量特性値、ジョイント拘束、強制運動、荷重を入力し、機構の応答を計算します。計算結果として、運動(位置、速度、加速度)、力の情報をアニメーションやグラフで評価できます。自動車、建機、重電、搬送システム、家電などの様々な分野の製品開発に利用されており、これらの製品化の際、試作テスト前や実際にテストを行なうことが不可能で危険な状況(車両転倒など)でのシステムの挙動を評価できます。
結果として、試作コストの削減、開発期間の短縮、高品質な製品設計・開発を実現することができます。
RecurDynは、最高の計算効率を実現するRecursive Formulation理論に加え、運動方程式定式化のレベルで有限要素法が統合されたMFBD(Multi Flexible Body Dynamics)ソルバーを中核に、高い拡張性(High Extensibility)による複数領域連成をはじめとする高度な解析機能と、使いやすさ(Easy to use)を追求した操作環境を併せ持つ先進の機構解析ソフトウエアです。
- キネマティック解析、ダイナミック(動力学)解析などの標準的な機構解析機能
- メッシュ生成~解析~疲労強度や音響のポスト処理まで可能な機構+構造連成解析
- コンポーネントの挙動をあらかじめ計算しておくことによって機械システム全体解析の計算コストを抑えるデータドリブンデザイン
- 機構と粒子法(流体・粉体)の相互作用を考慮しながら計算する機構+粒子法連成解析インターフェース
- 複雑な制御系のシステムを機構モデルに反映させる機構+制御連成解析を可能とするインターフェース
また、高度な解析を自動化しテンプレート化するツールキットやカスタマイズ機能など、幅広いユーザーにより簡単に操作いただける環境を提供しています。高度化・複雑化した、精密な機構モデルを数多く搭載する戦略的製品設計・開発に、ぜひ世界に認められたRecurDynの機構解析環境をご活用下さい。
RecurDynは、プリポスト+ソルバー+カスタマイズ機能を含んだ標準機能のRecurDyn/Professionalと、MFBD(機構+構造連成解析)/Data Driven Design/Multiple Interface/Application Toolkitsの 4つのカテゴリーの有償オプションで構成されています。
- Professional 標準機能
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Modeler(プリポスト)、Solver(ソルバー)、
ProcessNet(カスタマイズ)、Viewer(ビューワー)
- MFBD 機構+構造連成
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F-Flex、R-Flex、RFlexGen、SMP、Linear、
Durability、Acoustics、Vibration Shape
- Date Driven Design データドリブンデザイン
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Date Driven Design 、DOE Solver
- Multiple Interface ソフトウェアインターフェイス
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Control、Tire、Tire for TNO、eTemplate、Enterprise、
STEP、ACIS、IGES、CATIA Read、CATIA Write、
SPI Pw+Gw、SPI EDEM、SPI EDEM
- Application Toolkits 特定用途ツールキット
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MTT2D、MTT3D、R2R2D、TrackHM、TrackLM、
Chain、Belt、Gear、Valve、Crank、MMS、Bearing、
Piston、Gear KS、Bearing KS、Shaft