2015年度開催報告 RecurDynユーザー会

HOME > 過去の開催報告 > RecurDyn Users’ Conference 2015 開催報告
2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度
2011年度 2010年度 2009年度 2008年度 2007年度 2006年度

RecurDyn Users’ Conference 2015 開催報告

開催報告

2015年11月6日に丸ビル ホール&コンファレンススクエアにおいてRecurDyn Users’ Conference 2015が開催されました。
ユーザー様5社、パートナー1社による貴重なご講演やRecurDynの開発計画や弊社のテクニカルセッションなど、皆様熱心にご聴講なされました。また、懇親会では、ユーザー様間のご交流がはかられました。

ファンクションベイ株式会社

開催要項

日時 2015年11月6日(金) 10:30 ~ 19:00
会場 丸ビル ホール&コンファレンススクエア
東京都千代田区丸の内2-4-1 丸ビル7階ホール
TEL: 03-3217-7111
URL: http://www.marunouchi-hc.jp/hc-marubiru/
参加者数 141名

内容

【ファンクションベイ セッション】

「RecurDynV8R4新機能のご紹介」
ファンクションベイ株式会社 技術部 細谷 剛介
RecurDynV8R4の新機能Viewer、大規模剛体モデル向けの新ソルバーオプション、R-Flexボディの接触機能、Rマップ機能等、計算事例を交えて紹介しました。
ファンクションベイ株式会社 技術部 細谷 剛介

【ファンクションベイ セッション】

「Business situation of FunctionBay Inc. in global market and future plan of RecurDyn」
FunctionBay, Inc. Solution Group Manager Donghyup Shin
CAEのグローバルマーケットにおけるFunctionBay,Inc.のビジネス概況と様々な活動を報告するとともに、RecurDynの開発の方向性について説明しました。また、海外のRecurDynユーザー活用事例を紹介しました。
FunctionBay, Inc. Solution Group Manager Donghyup Shin

【ユーザー講演】
「Roll-to-Roll 搬送系装置開発へのRecurDyn/MTT3D適用の試み」
株式会社SCREENホールディングス 第二技術開発室開発二課
副参事 梶屋 裕之様

【講演内容概要】
Roll-to-Roll搬送技術は古くから存在する技術であるが、近年適用範囲の拡大に伴い、種々の基材をより高速・高精度に搬送することが求められている。当社においては開発の効率化と装置性能の更なる向上を目指して、Roll-to-Roll搬送系装置開発へのRecurDyn/MTT3Dの適用を試みた。ここではその取組み内容と成功事例、問題点などについての紹介を行う。
株式会社SCREENホールディングス 第二技術開発室開発二課 副参事 梶屋 裕之様

【ユーザー講演】
「RecurDynとmodeFRONTIERの連成による低フリクションチェーンレバーの
最適化計算」
NTN株式会社 自動車事業本部CAE技術部 主任 井上昌矢様

【講演内容概要】
NTNは、エンジン動弁系の燃費改善アイテムとして「低フリクションチェーンレバー」を提案している。これは、タイミングチェーンに張力負荷するチェーンレバーに多数の転がり軸受を配置し、チェーンとレバーの接触を従来のすべり式から転がり式としたものである。

チェーンシステム全体の摩擦をRecurDyn/Chainを用いて解析したところ、軸受配置によって全体の摩擦は変化した。そこで、「RecurDyn」と、ESTECO社開発の最適化支援ツール「modeFRONTIER」を連成させ、チェーンシステム全体の摩擦を最も低くできる軸受配置を探索した。

本講演では、あるエンジン動弁系用の低フリクションチェーンレバーを対象とした、全体の摩擦を最小化できる軸受配置の探索例を紹介する。
NTN株式会社 自動車事業本部CAE技術部 主任 井上昌矢様

【ユーザー講演】
「遊星歯車の高効率化・低騒音化におけるRecurDynの活用事例」
法政大学 理工学部機械工学科 専任講師 相原 建人様

【講演内容概要】
環境問題や高付加価値化へ対応するため、自動車をはじめとする輸送機械は高効率で低騒音な歯車機構を必要としている。一般に歯車のNV性能と伝達効率は背反の関係にあるため、その両立を狙った遊星歯車の設計は困難である。本講演では遊星歯車のNV性能と伝達効率の両立を目的とし、これまでに行ってきた研究の一例としてRecurDynによる解析事例を紹介する。
法政大学 理工学部機械工学科 専任講師 相原 建人様

【ユーザー講演】
「RecurDynMTT2D導入時の精度検証について」
富士ゼロックス株式会社 デバイス開発本部
デバイスシステムプラットフォーム開発部 松岡 達朗様

【講演内容概要】
弊社では2002年にRecurDyn MTT2Dを導入し、用紙搬送経路の検討に適用を開始した。その結果、単純な紙詰まりトラブルが大きく削減でき、現在では用紙搬送設計において必要不可欠なツールとなっている。本報告では、MTT2D導入に至った背景から、導入時の検証結果、及びその効果について報告する。
富士ゼロックス株式会社 デバイス開発本部デバイスシステムプラットフォーム開発部 松岡 達朗様

【ユーザー講演】
「建設機械開発における機構解析適用事例の紹介」
日立建機株式会社 実験解析評価センタ 主任技師 星 暁生様

【発表内容概略】
グローバルな市場におけるお客様のニーズの多様化とそのニーズを的確にとらえた製品を迅速に提供す必要がある。近年の製品においては構造/機構の複雑化から、構造体の強度解析においては単体部品の度検討だけでは不十分であり、複数の部品を組み合わせたアセンブリ解析で検討するようになっている。

日建機では2001年にRecurDynを導入して以来、様々なアセンブリ部品の振動・強度検討に機構解析を適用製品開発を行ってきた。今回の報告では建機用のアセンブリ部品に対して各ジョイントを接合した機構解析デルにおいて強度検討を行った事例を紹介する。

その上でCADから自動的に機構解析モデルを構築し、モデル化精度の向上とモデル作成時間を短縮する取り組みについて紹介する。
日立建機株式会社 実験解析評価センタ 主任技師 星 暁生様

【パートナー講演】
「新世代ツール連携規格FMIを用いたRecurDynと1DCAE SimulationXの連成計算」
ニュートンワークス株式会社 1DCAE事業推進 
プログラムマネージャー 広野 友英様

【発表内容概略】
メカ・エレ・ソフトを連携させた開発の重要性は年々上昇している。MBD(モデルベース開発)が浸透する中で、連携は一つの部署・企業内だけでなく、部署間・企業間でのシミュレーションモデル流通が必須となりつつあることを示している。

この点を踏まえ欧州自動車業界が中心となってFMI(Functional Mockup Interface)規格が制定された。RecurDynにはV8R3からFMIに準拠した機能が搭載されている。

ここではFMI規格の概要を説明すると同時に、FMIを用いたツール連携の代表的な形態と部署間・企業間でのデータ流通を紹介する。さらにRecurDynと1DCAEツールSimualtionXを用いて、自動車部品における連携(連成計算)の事例を紹介する。
ニュートンワークス株式会社 1DCAE事業推進 プログラムマネージャー 広野 友英様

【実験報告】
「長尺物圧縮曲げの実験と解析 ~板バネからワイヤーハーネスまで~」
ファンクションベイ株式会社 代表取締役社長 鈴木 隆

【発表内容概略】
機械システムでは、断面積は小さいが長さのある部材(長尺物)が多用される。本発表では、種々の長尺物の圧縮曲げ挙動について実験と解析の比較を行う。解析対象とする長尺物は、板バネ、角棒、ビニールチューブ、電線、そして電線を束ねたワイヤーハーネスである。ワイヤーハーネスの構造は複雑であり、詳細なモデル化は容易ではないため、その簡略モデルを提案する。
ファンクションベイ株式会社 代表取締役社長 鈴木 隆

【懇親会】
FunctionBay, Inc. Chairman Prof. Jin H. Choiの挨拶と乾杯から始まり、ユーザー様同士わきあいあいの中、ご交流をはかっていらっしゃいました。
懇親会の様子1 懇親会の様子3

ページトップへ戻る


アンケート結果の一部ご報告 回収数=130件

1. 本日のRecurDyn Users’ Conference 2015の内容は
参考になりましたか?
2.RecurDynをご使用にあたり満足していますか?
3.RecurDynの良い点はどこですか? 4.RecurDyn技術サポートの対応についてお聞かせください。


お礼

ご多忙中にもかかわらず、参加いただきましたお客様ならびに大変貴重なご講演をいただきましたご講演者様に対し、弊社一同代表致しまして心より御礼申し上げます。今回は、次世代機構解析ツールとして開発をすすめて参りましたRecurDynの全容ならびに主要機能をご紹介することができました。今後も、皆様のお力添えをいただき、さらなる向上を目指し、いっそうの努力をいたす所存ございます。何卒ご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
ファンクションベイ株式会社 代表取締役社長 鈴木 隆


<主催(お問い合わせ先)>

ファンクションベイ株式会社 営業部
TEL: 03-3243-2031
E-Mail:fbj_event@functionbay.co.jp


ページトップへ戻る